分野ごとに、読む順番に並べた記事の一覧です。番号はその分野の中での順番です。
分野をまたいで通し読みする必要はありません。取り組みたい分野を選んで、その中を上から読み進めてください。読んでいて前提が足りないと感じたら、各記事の冒頭にある「前提記事」をたどると、必要な回だけさかのぼれます。
どこから手をつけるか迷う場合は、準備編と共通言語を先に通しておくと、あとがぐっと楽になります。
準備編(数学とグラフ)
経済学の本を読むための道具です。数式が苦手な方は、ここを飛ばさずに。
- 1グラフの読み方① 縦軸・横軸・原点と、「点」が意味するもの
- 2グラフの読み方② 「右上がり」「右下がり」が意味すること
- 3グラフの「傾き」とは? 一次関数 y=ax+b をやさしく復習
- 4「限界(marginal)」とは? 経済学の「限界」を「あと1個ぶん」で一発理解
- 5「限界」を微分なしで求める 直線なら傾き、曲線なら“あと1個ぶん”
- 6「%」と「%ポイント」の違い ここを間違えると結論が逆になる
- 72本の直線の交点を連立方程式で求める 経済学の「均衡」の出し方
- 8三角形と台形の面積だけで「余剰」は計算できる
- 9指数と成長率 「1.02を掛け続ける」と何が起きるか(複利)
- 10割引現在価値とは? 来年の100万円は今いくら分か
- 11永久に続く収入の現在価値が「R ÷ i」になる理由
- 12「〜の関数」「A分のB」の読み方 単位に注目すれば意味が分かる
- 13ギリシャ文字・添字の読み方一覧 記号はただの“名前”
経済学の共通言語
どの分野にも出てくる基本の言葉をそろえます。ここが曖昧なままだと、ミクロでもマクロでもつまずきます。
- 1「他の条件を一定として」(ceteris paribus)とは?1つの原因だけを取り出して考える方法
- 2ストックとフローの違い|貯金残高と月収、地価と地代を混同しないコツ
- 3名目と実質の違いとは何か(初学者向け・不動産鑑定士試験の経済学)
- 4経済学の「短期」と「長期」とは?時間の長さではなく“変えられる範囲”の違い
- 5効率と公平は別の話|パイを大きくすることと、分け方の偏りをなくすことは別問題
- 6機会費用(opportunity cost)とは?「選ばなかった方の価値」が本当の費用
- 7サンクコスト(埋没費用)は判断から外す
- 8「均衡」とは? ボールが谷底で止まるイメージでわかる経済学の基本
- 9部分均衡と一般均衡──1つの市場だけ見るか、全部つなげて見るか
- 10経済学のものの見方──合理性・実証と規範・モデル化
- 11弾力性とは何か:価格が変わると数量はどれだけ「敏感に」反応するか
- 12需要曲線とは:需要曲線は「1個に払ってもいい上限額」を高い順に並べたもの(右下がりと面積の読み方)
- 13供給曲線はなぜ右上がり?「1個の追加費用(限界費用)を安い順に並べたもの」という読み方
ミクロ経済学
需要と供給から始めて、消費者・企業・市場の失敗・ゲーム理論まで。
- 1需要曲線が右下がりになる理由は、実は2つある
- 2消費者余剰が「面積」になるのはなぜか
- 3死荷重を三角形で捉える ― 誰の得にもならず消えてしまう余剰の話
- 4税金は誰が払っているのか──弾力性で負担が決まる
- 5逆需要関数って何のこと
- 6無差別曲線はなぜ原点に対して凸なのか
- 7限界代替率(MRS)を日常語で 満足を保ったまま何個と何個を交換するか
- 8予算制約線の傾きが「価格の比」になる理由
- 9最適点で無差別曲線と予算制約線が「接する」意味
- 10完全代替・完全補完(レオンチェフ型)という特殊な形
- 11代替効果と所得効果:値下がりの効果を2つに分ける
- 12上級財・下級財・必需品・奢侈品の整理
- 13生産関数と等量曲線──無差別曲線とそっくりな理由
- 14畑を耕す人を1人ずつ増やすと:限界生産力逓減のはなし
- 15限界費用曲線はなぜ平均費用曲線の最低点を通るのか
- 16費用曲線ファミリー総まとめ:TC・FC・VC・AC・AVC・MCはどうつながるのか
- 17規模に関する収穫──大きくすれば得なのか
- 18コブ=ダグラス型を怖がらない
- 19利潤最大化の条件「限界収入(MR)=限界費用(MC)」はなぜ最適なのか
- 20完全競争の4条件──現実にないのに、なぜ学ぶのか
- 21赤字でも店を開けた方がマシ? 操業停止点と損益分岐点
- 22独占企業はなぜ生産を絞って値段を高くするのか
- 23価格差別の3類型──映画館の学割はどれか
- 24独占的競争──身近な店はだいたいこれ
- 25自然独占のジレンマ──効率的に価格を決めると赤字になる
- 26クールノー均衡を反応関数で追いかける(+先に動く場合)
- 27囚人のジレンマ:なぜ自分に得な選択が2人とも損させるのか
- 28ナッシュ均衡とは?「一人だけ抜け駆けしても損」な状態をやさしく
- 29労働供給曲線が後ろに曲がることがある理由
- 30買手独占(monopsony)──雇う側が1社しかない町
- 31土地の供給曲線はなぜ「垂直」なのか
- 32リカードの差額地代──地代が高いから米が高いのではない
- 33税の資本化:将来の税金が、いまの地価に前もって織り込まれるしくみ
- 34外部性:工場の煙は、だれの費用なのか
- 35ピグー税(Pigouvian tax):迷惑のぶんだけ税をかけて、生産量をちょうどよくする
- 36コースの定理:話し合いで「効率のよい結果」にたどり着ける、という考え方
- 37公共財はなぜ需要曲線を「縦に」足すのか
- 38フリーライダー(ただ乗り)問題 — 「誰かが払うだろう」の落とし穴
- 39逆選択とモラルハザード:情報のズレが生む「取引前」と「取引後」の2つの問題
- 40期待値と期待効用はどう違う? 同じ平均でも「確実な方」を選ぶわけ
- 41効用関数が「凹」だと、なぜリスクを嫌うのか
- 42確実性等価とリスクプレミアム — 「確実にいくらと同じ?」で測るリスク嫌い
- 43リスクと収益の平面で、無差別曲線が右上がりになるのはなぜか
- 44パレート効率とは何か ―「ムダがない」状態をやさしく
- 45エッジワースのボックス・ダイアグラムの読み方
- 46市場以外の配り方(配給・くじ・行列)と、価格で配ることの違い
- 47正直が一番得をする競り──第二価格封印入札のふしぎ
マクロ経済学
GDPから始めて、IS-LM、金融政策、国際マクロ、成長理論へ。
- 1GDP(国内総生産)は何を測っているのか
- 2三面等価の原則 ― GDPを「生産・所得・支出」の3つの窓からのぞく
- 3帰属家賃 ― 持ち家の人も「自分に家賃を払っている」と考えるわけ
- 4Y=C+I+G+NX:マクロ経済の出発点をやさしく
- 5貿易黒字は「国内の貯蓄が投資を上回る」しるし ― ISバランスをやさしく
- 6所得が増えても、全部は使わない ― ケインズ型消費関数のはなし
- 7臨時ボーナスで人はなぜ散財しないのか:恒常所得仮説とライフサイクル仮説
- 82期間モデル入門:今のお金と来年のお金、どう分ける?
- 9リカードの等価定理──減税されても使わない?
- 10IS曲線はなぜ右下がり? 利子率が下がると所得が増える理由をゆっくり追う
- 11LM曲線はなぜ右上がり? お金の「必要量」と利子率の関係を一本ずつ追う
- 12IS-LM図で見る財政政策と金融政策:所得と利子率はどう動くか
- 13クラウディングアウト:政府支出が民間投資を押しのけるしくみ
- 14流動性の罠:お金を増やしても効かなくなるとき
- 15AD曲線が右下がりになる理由——IS-LMからの作り方
- 16AS曲線(総供給曲線)に3種類ある理由──「工場の余力」で形が変わる
- 17貨幣の中立性と古典派の二分法 — お金を増やしても「本当の豊かさ」は増えない?
- 18名目賃金の硬直性──なぜ賃金はすぐ下がらないのか
- 19乗数はなぜ 1/(1-c) になるのか — お金が波及して何倍にもなる仕組み
- 20均衡予算乗数はなぜ1になるのか
- 21財政赤字は何が問題なのか – 将来世代の負担と、景気を自動で支えるしくみ
- 22信用創造 ― 銀行はどうやってお金を「作る」のか
- 23お金の量と物価をつなぐ式 MV=PY をゼロから読む
- 24日本銀行の政策手段——お金の量と金利をどう動かすのか
- 25金利がゼロになったら? 非伝統的金融政策のやさしい入門
- 26担保の価値が景気を動かす——金融加速度効果のしくみ
- 27為替レートはどう決まるのか:円高・円安の意味から
- 28購買力平価(PPP)とは? ビッグマックで見る「同じ商品は同じ値段」の考え方
- 29金利平価──金利が高い国の通貨は上がるのか、下がるのか
- 30マンデル=フレミング・モデル:為替の動きで政策の効き目が変わる
- 31Jカーブ効果──円安なのに、最初は貿易赤字が増える
- 32比較優位──得意でなくても、貿易する意味がある
- 33関税をかけると誰が得して誰が損する? 余剰で見る「差し引きの損」
- 34ソロー=スワン・モデル:成長はどこで落ち着くのか(定常状態)
- 35フィッシャー方程式:銀行の金利から物価の予想を引くと「本当の利回り」が見える
- 36フィリップス曲線と自然失業率:失業率とインフレ率のふしぎな関係
- 37期待形成とマークアップ価格設定 — 値段の決め方と「予想が現実を作る」しくみ
不動産へのブリッジ
ここまでの経済学が、鑑定評価のどこにつながるのか。
- 1なぜ不動産鑑定士試験に「経済学」があるのか
- 2地価の公式 P=R/(i−g) を1行ずつ読む
- 3キャップレートの正体 ―「地代÷地価」がなぜ rf+ρ−g になるのか
- 4収益還元法は経済学のどこから来ているか ― 「将来の収益の現在価値」で不動産の値段を求める
- 5家賃の上限規制は、本当に借り手を助けるのか──余剰と死荷重で読み解く
- 6同じ金額でも満足度が違う——現金補助と現物補助を「線」で比べる
- 7住宅の「今ある数」と「今年建つ数」は別物──ストックとフローの話
- 8留保需要とは?──「売らずに自分で住む」ぶんも需要に数える理由
- 9都心から離れると地代が下がり、敷地が広くなる理由──付け値地代のはなし
- 10なぜ似た店は隣り合うのか──ホテリング立地と商業集積
- 11平成バブルはなぜ起きて、なぜ崩れたのか──地価と「実力値」のズレで読む
- 12地価・金融・財政を1本の筋でつなぐ──総合問題の骨格
つまずき・誤解
まちがえやすい論点だけを集めた復習用です。
- 1「需要が増える」と「需要量が増える」は別物 グラフの線で見分ける
- 2「限界(marginal)」は「限度」という意味ではない
- 3貯蓄と投資は同じもの?違うもの?──「S=I」の正体
- 4グラフの軸を取り違える罠──無差別曲線は右下がりとは限らない
- 5短期の結論を長期に持ち込んでしまう罠
- 6「効率的」=「望ましい」ではない──独占は常に悪か
- 7GDPが増えれば、豊かになったと言えるのか
- 8インフレは悪いことなのか
- 9貿易赤字は「損している」のか
- 10「同率で上昇」と「同じ幅だけ上昇」で結論が逆になる──%と%ポイントの罠
データ・統計
地価公示、物価指数、住宅着工。ニュースや資料の数字を読むための回です。
- 1地価公示と不動産価格指数の読み方──「一物四価」を整理する
- 2消費者物価指数(CPI)と企業物価指数(CGPI)の違い
- 3新設住宅着工戸数を読む──「住宅価格÷建設コスト」の視点
- 4日本のGDP統計はどこで見るか──内閣府のSNA(国民経済計算)
- 5金利・為替・失業率──マクロ統計の見どころ
発展・参考
テキストの範囲を超える発展的な内容です。余力があるときに。