グラフの読み方① 縦軸・横軸・原点と、「点」が意味するもの

準備編 | S0-01 グラフの読み方① のアイキャッチ画像 準備編(数学とグラフ)

Q.経済学のグラフの「点」は、何を表しているの?

A.「2つの数の組」を表します。まず縦軸と横軸が何かを確かめるのが出発点です。

⭐ 重要度:S / 出題頻度:B

📘 テキスト対応:第1章 1-1「需要曲線・供給曲線と市場均衡」

📗 前提記事:なし

⏱ 読了目安:5分

身近な例で考える

地図を思い出してください。ある場所は「東西の位置」と「南北の位置」、2つの数で決まります。健康診断のグラフなら、1人を表す点は「体重」と「身長」の組です。

グラフの上の1つの点は、いつも2つの数の組を表しています。ここがグラフを読むときの出発点です。

図で見る

身長(cm) 体重(kg) O A 60 170 点Aは「体重60kg・身長170cm」という2つの数の組
図1 点Aは「体重60kg・身長170cm」という2つの数の組を表す

縦の線(縦軸)と横の線(横軸)が交わる場所が原点Oで、ここが「どちらも0」の位置です。原点から離れるほど、目盛りの値は大きくなります。

点Aから真下に線をおろすと、横軸で60と読めます。真横に線をのばすと、縦軸で170と読めます。つまり点Aは「体重が60kgで、身長が170cm」という組を表しています。

グラフを読む手順

やることは、どんなグラフでも同じ3つです。

  • 縦軸が何を測っているかを確かめる(単位もいっしょに見る)
  • 横軸が何を測っているかを確かめる
  • 点から真下と真横に線をのばし、2つの数を読む

軸を確かめずに線の形だけを見ると、同じ図でもまったく違う意味に読めてしまいます。グラフを見たら、線より先に軸を読む。この順番が大切です。

経済学ではこう使う

経済学のグラフでも、やることは変わりません。軸に書かれたものを確かめ、点が表す2つの数を読む。それだけです。

何を軸にとるかは、その図が何を見せたいかで変わります。需要と供給の図なら価格と数量、別の場面なら所得と消費、リスクと収益、といった組み合わせになります。だからこそ、図を見たらまず軸のラベルを読むという手順が、そのまま効いてきます。

○×で確認

ここまでの内容を、○×で確かめます。5問すべてに答えてから、次の解説へ進んでください。

問1 グラフの上の1つの点は、2つの数の組を表している。

問2 縦軸と横軸が交わる原点Oは、縦・横どちらの値も0の位置である。

問3 原点から離れるほど、軸の目盛りの値は小さくなる。

問4 グラフを読むときは、まず線の形を見て、軸が何かはあとから確かめればよい。

問5 どんなグラフでも、縦軸には価格をとる決まりになっている。

○×の解説

問1 グラフの上の1つの点は、2つの数の組を表している。

答え:○

そのとおりです。健康診断の点が「体重と身長」の組であるように、点はつねに2つの数の組を表します。グラフを読むとは、その組を読み取る作業のことです。

問2 縦軸と横軸が交わる原点Oは、縦・横どちらの値も0の位置である。

答え:○

そのとおりです。原点はどちらの軸から見ても0の位置です。ここを0と読み忘れると、点の高さや位置の意味を取りちがえてしまいます。

問3 原点から離れるほど、軸の目盛りの値は小さくなる。

答え:×

逆です。原点が0で、そこから離れるほど値は大きくなります。点が右にあるほど横軸の値は大きく、上にあるほど縦軸の値は大きい、と読みます。

問4 グラフを読むときは、まず線の形を見て、軸が何かはあとから確かめればよい。

答え:×

順番が逆です。軸が何を表しているかを先に確かめないと、同じ形の線でもまったく違う意味に読めてしまいます。軸の確認が出発点です。

問5 どんなグラフでも、縦軸には価格をとる決まりになっている。

答え:×

そんな決まりはありません。何を軸にとるかは、そのグラフが何を見せたいかで変わります。だからこそ、図を見たらまず軸のラベルを読むことが必要になります。


次に読むS0-02「右上がり・右下がりが意味すること」

この記事に誤りや分かりにくい点があれば、お問い合わせフォームからお知らせください。どの記事についてのご連絡かは、フォームに自動で入力されます。