「%」と「%ポイント」の違い ここを間違えると結論が逆になる

準備編 | S0-10 %と%ポイント のアイキャッチ 準備編(数学とグラフ)

Q.「%」と「%ポイント」って、何がちがうの?

A.金利が2%から3%になったとき、「1%ポイント上がった」も「50%上がった」も、どちらも正しい別の言い方です。混同すると結論が逆になることがあります。

⭐ 重要度:S / 出題頻度:S

📘 テキスト対応:第10章 10-3(地価の式)、第19章(インフレ率)

📗 前提記事:なし

⏱ 読了目安:5分

まず、どこでつまずくのか

ニュースで「金利が1%上がりました」と聞いたとき、これは「2%が3%になった」という意味でしょうか。それとも「2%が2.02%になった」という意味でしょうか。実は、どちらにも取れてしまいます。このあいまいさが、経済の話では大きな取りちがえを生みます。

身近な例で考える

テストの点が40点から60点に上がったとします。これは「20点アップ」とも言えるし、「50%アップ」とも言えます(20は40の半分だから)。どちらも正しいのですが、言っていることは別です。「差」で言うか、「割合」で言うかのちがいです。

2つの言い方を分ける

金利のような「もともと%で表される数」では、この区別がとくに大事になります。

  • 差で言うときは「%ポイント」を使う。2%→3%は、差が1なので「1%ポイントの上昇」
  • 割合で言うときは「%」を使う。2が3になったのは1.5倍なので「50%の上昇」
もとの金利 あとの金利 差で言うと 割合で言うと
2% 3% 1%ポイント上昇 50%上昇
2% 4% 2%ポイント上昇 100%上昇

経済学ではこう使う

のちに出てくる地価の式では、金利や成長率といった「%で表される数」を足したり引いたりします。ここで%と%ポイントを取りちがえると、地価が上がるか下がるか、結論そのものが逆に出てしまうことがあります。統計データを読む問題でも、この区別は毎回のように問われます。

○×で確認

ここまでの内容を、○×で確かめます。5問すべてに答えてから、次の解説へ進んでください。

問1 金利が2%から3%になったとき、この変化を「1%ポイントの上昇」と言うのは正しい。

問2 金利が2%から4%になったとき、「2%上がった」と言えば正確に伝わる。

問3 差で言うときは「%ポイント」を使い、割合で言うときは「%」を使う。

問4 金利が2%から3%になったことを「50%の上昇」と言うのは間違いである。

問5 %と%ポイントを取りちがえても、地価が上がるか下がるかという結論までは変わらない。

○×の解説

問1 金利が2%から3%になったとき、この変化を「1%ポイントの上昇」と言うのは正しい。

答え:○

2と3のは1なので、差で言うときは「1%ポイントの上昇」となります。差を言うときに「%ポイント」を使うのが正しい使い方です。

問2 金利が2%から4%になったとき、「2%上がった」と言えば正確に伝わる。

答え:×

差で言うなら2%ポイント、割合で言うなら100%です。「2%上がった」はどちらとも取れてしまい、いちばん誤解を招く言い方です。

問3 差で言うときは「%ポイント」を使い、割合で言うときは「%」を使う。

答え:○

もともと%で表される数の変化には、この2つの言い分けがあります。差なら%ポイント、何倍になったかという割合なら%です。

問4 金利が2%から3%になったことを「50%の上昇」と言うのは間違いである。

答え:×

2が3になったのは1.5倍なので、割合で言えば「50%の上昇」で正しい表現です。「1%ポイントの上昇」と「50%の上昇」は、どちらも正しい別の言い方です。

問5 %と%ポイントを取りちがえても、地価が上がるか下がるかという結論までは変わらない。

答え:×

地価の式では%で表される数を足したり引いたりします。ここで取りちがえると、結論そのものが逆に出てしまうことがあります。


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