第10章

不動産へのブリッジ

住宅の「今ある数」と「今年建つ数」は別物──ストックとフローの話

街にある住宅の総数(ストック)と、1年間に新しく建つ戸数(フロー)はまったく別の量です。お風呂の水と蛇口の水にたとえながら、両者の違いと、着工戸数が「住宅の値段と建設費用の比」で決まる仕組みを、初学者向けにゆっくり解説します。
不動産へのブリッジ

同じ金額でも満足度が違う——現金補助と現物補助を「線」で比べる

商品券と現金、どちらをもらうとうれしいでしょうか。同じ金額の補助でも、使い道が自由な現金補助のほうが満足度は高くなりやすいのです。その理由を、予算制約線と無差別曲線という二本の道具で目に見える形にします。公営住宅など不動産政策の考え方にもつながります。
不動産へのブリッジ

留保需要とは?──「売らずに自分で住む」ぶんも需要に数える理由

持ち家に自分で住むことも、実は住宅サービスの「需要」の一つです。市場に出てくる分だけを見た曲線(市場曲線)と、留保した分まで含めた曲線(総曲線)は、形も意味も違います。この二つの見え方の違いを、身近な例と図で丁寧に橋渡しします。
不動産へのブリッジ

都心から離れると地代が下がり、敷地が広くなる理由──付け値地代のはなし

駅前は狭いビル、郊外は広い庭付き一戸建て。この違いは「その場所を一番高く使える人が土地を勝ち取る」という付け値地代の考え方で説明できます。
不動産へのブリッジ

なぜ似た店は隣り合うのか──ホテリング立地と商業集積

コンビニやカフェ、家電量販店が同じエリアに固まるのはなぜか。ビーチのアイス売りのたとえで、「客の奪い合いが中央への集中を生む」ホテリングの立地モデルをやさしく解説します。
つまずき・誤解

「同率で上昇」と「同じ幅だけ上昇」で結論が逆になる──%と%ポイントの罠

金利が2%から3%になったのは「1%上昇」か「50%上昇」か。%と%ポイントを混同すると、地価の公式 P=R/(i−g) では結論が正反対になります。
データ・統計

地価公示と不動産価格指数の読み方──「一物四価」を整理する

土地には公示地価・路線価・固定資産税評価額など複数の“価格”があります。何がどう違い、値動きを追うにはどれを見ればよいのかを、初学者向けに整理します。
データ・統計

消費者物価指数(CPI)と企業物価指数(CGPI)の違い

ニュースに出る「物価」は一つではありません。私たちが買う値段のCPIと、企業間の取引価格のCGPI。川上から川下へ価格が伝わる関係として整理します。
データ・統計

新設住宅着工戸数を読む──「住宅価格÷建設コスト」の視点

住宅着工戸数はなぜ景気の先行指標なのか。カギは「建てると得か」を表すq=住宅価格÷建設コスト。金利・地価・建設費への感応度としてやさしく読み解きます。