第11章

経済学の共通言語

ストックとフローの違い|貯金残高と月収、地価と地代を混同しないコツ

「貯まっている量」と「流れていく量」は別ものです。貯金残高と月収、地価と地代を例に、混同しやすい二つの見方をやさしく整理します。
経済学の共通言語

名目と実質の違いとは何か(初学者向け・不動産鑑定士試験の経済学)

給料が増えても暮らしが楽にならないのはなぜでしょうか。金額そのものを見る「名目」と、物価の影響を取り除いた中身を見る「実質」の違いを、身近な例からゆっくり整理します。
マクロ経済学

GDP(国内総生産)は何を測っているのか

ニュースでよく聞くGDPは「その国が一定期間に新しく生み出した価値の合計」です。中古品の売買や株の売買そのものがなぜGDPに入らないのか、身近な例からゆっくりほどいていきます。
マクロ経済学

三面等価の原則 ― GDPを「生産・所得・支出」の3つの窓からのぞく

GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)は、生産の面から測っても、所得の面から測っても、支出の面から測っても、必ず同じ額になります。これが三面等価の原則です。3つの別々のものを足すのではなく、同じ1つのお金の流れを3方向から眺めているだけ、というのが核心です。パン1個の代金を追いかけながら、そのイメージをゆっくり作っていきます。
マクロ経済学

帰属家賃 ― 持ち家の人も「自分に家賃を払っている」と考えるわけ

借家の人は家賃を払い、持ち家の人は払いません。でも住む価値は同じはず。この「見えない家賃」をどう扱うかが、帰属家賃(imputed rent)の話です。GDP統計がぶれないための工夫を、日常の例からゆっくりたどります。
マクロ経済学

Y=C+I+G+NX:マクロ経済の出発点をやさしく

国全体の生産(=所得)は、消費・投資・政府支出・純輸出という四つの「使われ方」の合計として表せます。Y=C+I+G+NX という式を、日常の買い物からゆっくり組み立てていきます。前提知識ゼロでも読める、マクロ経済のいちばん最初の一歩です。
マクロ経済学

貿易黒字は「国内の貯蓄が投資を上回る」しるし ― ISバランスをやさしく

貿易黒字と聞くと、その国がもうけている合図のように感じます。ですが経済学では、それは「国内で使い切れなかったお金があった」という意味にもなります。貯蓄と投資の差が純輸出に等しい、という関係を、家計の家計簿から順に組み立てて説明します。
つまずき・誤解

貯蓄と投資は同じもの?違うもの?──「S=I」の正体

「貯蓄=投資」と習うのに、貯金と投資は別物に感じる。このモヤモヤは、日常語の『投資』と経済学の『投資』がずれていることが原因です。
つまずき・誤解

GDPが増えれば、豊かになったと言えるのか

GDPは便利な物差しですが、家事や環境、格差、余暇は測れません。GDPが測るもの・測れないものを分けて理解すると、経済の議論に振り回されなくなります。
データ・統計

日本のGDP統計はどこで見るか──内閣府のSNA(国民経済計算)

GDPの数字は内閣府の国民経済計算(SNA)で公表されます。速報と確報の違い、名目・実質、季節調整、年率換算など、数字を正しく読むための最低限を整理します。