第4章

準備編(数学とグラフ)

「限界」を微分なしで求める 直線なら傾き、曲線なら“あと1個ぶん”

限界費用は微分がないと無理…は誤解。表のとなりとの差、直線の傾き、曲線のその点の傾き。微分を使わずに「限界」をつかむ方法を解説します。
準備編(数学とグラフ)

「限界(marginal)」とは? 経済学の「限界」を「あと1個ぶん」で一発理解

経済学の「限界」は「あと1個ぶん」という意味。「限度」ではありません。全22章で一番使う言葉を、日常語で解きほぐします。
経済学の共通言語

経済学の「短期」と「長期」とは?時間の長さではなく“変えられる範囲”の違い

経済学の短期と長期は、カレンダー上の時間ではなく「今すぐ変えられるものと、変えられないもの」で分けます。工場の例で、そのイメージを一からつくります。
経済学の共通言語

効率と公平は別の話|パイを大きくすることと、分け方の偏りをなくすことは別問題

「全体を大きくする」と「かたよりなく分ける」は、似ているようで別の話です。効率と公平のちがいを、ホールケーキの例から順にほどいていきます。
ミクロ経済学

死荷重を三角形で捉える ― 誰の得にもならず消えてしまう余剰の話

課税や独占で取引の数が減ると、本当なら生まれていたはずの「得」が、誰の手にも渡らないまま消えてしまいます。この消えた得の大きさが、需要と供給のグラフの上で小さな三角形の面積として姿を現します。死荷重(deadweight loss)という言葉をおどろかずに、身近な中古品の売り買いから順番に組み立てて、三角形が見えてくるところまでを解説します。
ミクロ経済学

限界費用曲線はなぜ平均費用曲線の最低点を通るのか

テストの平均点を思い出すと、限界費用(marginal cost)と平均費用(average cost)の関係がすっきり見えます。「次の1点が平均より上か下か」で平均が動く、という一つのルールだけで、MC曲線がAC曲線の底を通る理由が説明できます。
ミクロ経済学

利潤最大化の条件「限界収入(MR)=限界費用(MC)」はなぜ最適なのか

お店がいちばん儲かる生産量は、どう決まるのでしょうか。「あと1個作る」ことで増える収入と、増える費用を比べていく――この地道な比べっこの先に、限界収入と限界費用が等しくなる点があります。その点がなぜ最大なのかを、たこ焼き屋台の例からゆっくり読み解きます。
ミクロ経済学

赤字でも店を開けた方がマシ? 操業停止点と損益分岐点

赤字なのにお店を続けるのは、なぜでしょうか。作らなくてもかかる費用と、作るからかかる費用。この2つを分けて考えると、「やめる」と「続ける」の分かれ目が見えてきます。操業停止点と損益分岐点を、屋台のたとえから丁寧にほどきます。
ミクロ経済学

独占企業はなぜ生産を絞って値段を高くするのか

たくさん売ろうとすると値下げが必要になり、1個増やして得られる収入は値段より小さくなります。この「限界収入」という考え方をパン屋さんの例からゆっくり組み立て、独占企業がわざと量を絞る理由まで結びつけます。
ミクロ経済学

囚人のジレンマ:なぜ自分に得な選択が2人とも損させるのか

2人がそれぞれ「自分に一番得な行動」を選ぶと、協力し合ったときより2人とも損をする。そんな不思議な状況を、身近な話から順にほどいていきます。裏切りが得に見える仕組みを、利得表のイメージまで言葉でていねいに追いかけます。