第5章

準備編(数学とグラフ)

永久に続く収入の現在価値が「R ÷ i」になる理由

毎年R円が永久に入るなら現在価値はR÷i。無限に足すのに答えが割り算になる理由を、毎年1万円の権利を例に解説します。地価公式の土台です。
経済学の共通言語

機会費用(opportunity cost)とは?「選ばなかった方の価値」が本当の費用

何かを選ぶと、選ばなかった一番よい選択肢を失います。その失った価値こそ本当の費用です。日常の例から、経済学の機会費用の考え方をゼロから丁寧に解説します。
ミクロ経済学

土地の供給曲線はなぜ「垂直」なのか

値段が上がっても土地の量は増えません。だから土地の供給曲線は、ふつうの右上がりではなく、縦にまっすぐ立ちます。この記事は、その理由を日常の場面からゆっくりたどります。
ミクロ経済学

税の資本化:将来の税金が、いまの地価に前もって織り込まれるしくみ

土地に毎年かかる税は、これから先ずっと払う分がまとめて今の地価に反映され、値下がりという形で現れます。その結果、税が始まった時点で土地を持っていた人が、実は将来分までまとめて負担しています。この一見ふしぎな流れを、身近な中古品の例からゆっくり組み立てます。
不動産へのブリッジ

都心から離れると地代が下がり、敷地が広くなる理由──付け値地代のはなし

駅前は狭いビル、郊外は広い庭付き一戸建て。この違いは「その場所を一番高く使える人が土地を勝ち取る」という付け値地代の考え方で説明できます。
ミクロ経済学

税金は誰が払っているのか──弾力性で負担が決まる

税を納める人と、実際に負担する人は別。カギは弾力性です。動きにくい(値段が変わっても量が変わりにくい)側ほど、多く負担することになります。
ミクロ経済学

労働供給曲線が後ろに曲がることがある理由

時給が上がれば、人はいくらでも働く?いいえ。ある点を超えると、豊かになったぶん余暇を大事にして労働を減らします。だから労働供給曲線は後ろに曲がります。
ミクロ経済学

買手独占(monopsony)──雇う側が1社しかない町

売る側が1社なら独占。では“雇う側”が1社ならどうなる?企業城下町のように働き口が1つだと、賃金も雇用も競争より低く抑えられます。買手独占のしくみです。
ミクロ経済学

リカードの差額地代──地代が高いから米が高いのではない

「地代が高いから米が高い」は逆。米が高く売れるから、良い土地の奪い合いで地代が上がるのです。地代は価格の“結果”であって“原因”ではない、という発見。