第7章

ミクロ経済学

逆選択とモラルハザード:情報のズレが生む「取引前」と「取引後」の2つの問題

売り手と買い手で持っている情報が違うと、市場はうまく回らなくなります。悪い品ばかりが残る「逆選択」と、契約後に気が緩む「モラルハザード」。中古住宅と保険の例で、この2つの起きるタイミングの違いをやさしく整理します。
ミクロ経済学

期待値と期待効用はどう違う? 同じ平均でも「確実な方」を選ぶわけ

くじを例に、「もらえる金額の平均」である期待値と、「満足の平均」である期待効用の違いを、前提知識ゼロから順にほどいていきます。同じ期待値でも確実な方を選ぶ人がいる理由まで、ゆっくりつなげます。
ミクロ経済学

効用関数が「凹」だと、なぜリスクを嫌うのか

「効用関数が凹だからリスク回避」という一文は、言葉が三つ重なって理解を止めます。財布のお金と満足の関係から出発し、増えた喜びより減った不満のほうが大きいこと、そして確実と賭けを満足で比べると確実が勝つことを、図を使って順に組み立てます。
ミクロ経済学

確実性等価とリスクプレミアム — 「確実にいくらと同じ?」で測るリスク嫌い

当たるか外れるか分からない賭けを、「確実にいくらもらえるのと同じ」と感じるか。その金額が確実性等価です。期待値との差がリスクプレミアムで、これが払ってよい保険料の上限になります。身近なくじの例から、図をイメージしながらゆっくり見ていきます。
ミクロ経済学

リスクと収益の平面で、無差別曲線が右上がりになるのはなぜか

縦にリスク、横に収益をとった平面では、同じ満足を表す線(無差別曲線)が右上がりになります。リスクが増える分だけ収益も増えないと、割に合わないからです。軸の取り方でグラフの見え方が変わる点を、身近な例からていねいに解説します。
つまずき・誤解

グラフの軸を取り違える罠──無差別曲線は右下がりとは限らない

無差別曲線は右下がり、と丸暗記していると、リスクとリターンのμ-σ平面で右上がりの曲線が出てきて混乱します。大事なのは形ではなく「軸が何か」です。
ミクロ経済学

効率的フロンティアと分散投資──卵を1つの籠に盛るな

「卵を1つの籠に盛るな」を数学にすると、値動きの違う資産を混ぜて同じリターンでもリスクを下げる話になります。到達できる最良の組合せの縁が、効率的フロンティアです。