第8章

経済学の共通言語

効率と公平は別の話|パイを大きくすることと、分け方の偏りをなくすことは別問題

「全体を大きくする」と「かたよりなく分ける」は、似ているようで別の話です。効率と公平のちがいを、ホールケーキの例から順にほどいていきます。
ミクロ経済学

パレート効率とは何か ―「ムダがない」状態をやさしく

パレート効率とは「誰かの満足を下げずには、もう誰の満足も上げられない」状態のことです。良い悪いの話ではなく、「これ以上ムダをなくせない」という意味です。日常の分け合いの例から、その考え方を一歩ずつ確かめていきます。
ミクロ経済学

エッジワースのボックス・ダイアグラムの読み方

2人が2つの品物を交換する様子を、1つの長方形の中の「1点」で表す図があります。エッジワースのボックス・ダイアグラム(Edgeworth box diagram)です。左下と右上に2人の原点を置くと、箱の中の点1つが2人の持ち分を同時に映し出します。まずは身近なおすそ分けの場面から、その読み方をゆっくり組み立てていきます。
ミクロ経済学

市場以外の配り方(配給・くじ・行列)と、価格で配ることの違い

数に限りのあるものを、どうやって「誰に配るか」決めるのでしょうか。値段で決める方法もあれば、順番待ちやくじで決める方法もあります。それぞれの良い点と困った点を、行列やコンサートの席を例に、ゆっくり見ていきます。
つまずき・誤解

「効率的」=「望ましい」ではない──独占は常に悪か

パレート効率は“一番いい状態”ではありません。効率と公平は別の話。独占も、死荷重という悪い面と、規模の経済やイノベーションというよい面の両方で見る必要があります。
経済学の共通言語

部分均衡と一般均衡──1つの市場だけ見るか、全部つなげて見るか

コーヒー豆が値上がりしたら?1つの市場だけを切り取って考えるのが部分均衡、他の市場への波及まで追うのが一般均衡。使い分けをやさしく整理します。
経済学の共通言語

経済学のものの見方──合理性・実証と規範・モデル化

経済学には独特の“考え方のクセ”があります。人は損得で動くと仮定し、事実と価値判断を分け、単純な模型で考える。この3つの土台を最初に押さえましょう。