第9章

ミクロ経済学

囚人のジレンマ:なぜ自分に得な選択が2人とも損させるのか

2人がそれぞれ「自分に一番得な行動」を選ぶと、協力し合ったときより2人とも損をする。そんな不思議な状況を、身近な話から順にほどいていきます。裏切りが得に見える仕組みを、利得表のイメージまで言葉でていねいに追いかけます。
ミクロ経済学

ナッシュ均衡とは?「一人だけ抜け駆けしても損」な状態をやさしく

ナッシュ均衡(Nash equilibrium)は、相手の手を決まったものとして考えたとき、自分だけ手を変えても得をしない状態です。全員が同時にそうなっている手の組み合わせを、車の通行や待ち合わせといった身近な例から、専門用語に頼らずていねいにほどいていきます。
ミクロ経済学

フリーライダー(ただ乗り)問題 — 「誰かが払うだろう」の落とし穴

みんなが「自分は払わなくても大丈夫」と考えると、街灯や道路のような「みんなで使うもの」がうまく用意されません。この「ただ乗り」のしくみと、なぜ税金による供給が必要になるのかを、身近な例からゆっくり解説します。
ミクロ経済学

正直が一番得をする競り──第二価格封印入札のふしぎ

オークションと聞くと、本音を隠した駆け引きを思い浮かべます。ところが「2番目に高い額で買える」というルールにすると、駆け引きが消えます。正直に本当の値段を書くのが、いちばん損をしない方法になります。その理由を、封筒に額を書く身近な場面から順にほどいていきます。
不動産へのブリッジ

なぜ似た店は隣り合うのか──ホテリング立地と商業集積

コンビニやカフェ、家電量販店が同じエリアに固まるのはなぜか。ビーチのアイス売りのたとえで、「客の奪い合いが中央への集中を生む」ホテリングの立地モデルをやさしく解説します。
ミクロ経済学

屈折需要曲線──寡占の価格が動きにくい理由

少数の企業が競う寡占市場では、価格がなかなか動きません。値上げは追随されず、値下げは追随される。その非対称が需要曲線を折れ曲がらせ、価格を硬直的にします。
ミクロ経済学

参入阻止価格とコミットメント──脅しはいつ信じられるか

「参入したら価格を下げて潰すぞ」という既存企業の脅し。新規企業がそれを信じるかどうかは、既存企業が“後戻りできない約束”をしているかで決まります。
ミクロ経済学

クールノー均衡を反応関数で追いかける(+先に動く場合)

2社が「生産量」で競う複占。相手の量を見て自分の最適量を返す“反応関数”を2本描くと、その交点がクールノー均衡。先に動く側が有利になる場合も紹介します。