重要度A

マクロ経済学

三面等価の原則 ― GDPを「生産・所得・支出」の3つの窓からのぞく

GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)は、生産の面から測っても、所得の面から測っても、支出の面から測っても、必ず同じ額になります。これが三面等価の原則です。3つの別々のものを足すのではなく、同じ1つのお金の流れを3方向から眺めているだけ、というのが核心です。パン1個の代金を追いかけながら、そのイメージをゆっくり作っていきます。
ミクロ経済学

市場以外の配り方(配給・くじ・行列)と、価格で配ることの違い

数に限りのあるものを、どうやって「誰に配るか」決めるのでしょうか。値段で決める方法もあれば、順番待ちやくじで決める方法もあります。それぞれの良い点と困った点を、行列やコンサートの席を例に、ゆっくり見ていきます。
マクロ経済学

貿易黒字は「国内の貯蓄が投資を上回る」しるし ― ISバランスをやさしく

貿易黒字と聞くと、その国がもうけている合図のように感じます。ですが経済学では、それは「国内で使い切れなかったお金があった」という意味にもなります。貯蓄と投資の差が純輸出に等しい、という関係を、家計の家計簿から順に組み立てて説明します。
マクロ経済学

所得が増えても、全部は使わない ― ケインズ型消費関数のはなし

給料が増えたとき、増えた分をまるごと使う人は多くありません。一部は使い、一部は残します。この「増えた所得のうち、いくらを消費に回すか」という感覚を式にしたものが、ケインズ型消費関数 C=a+bY です。文字の意味を、日常のお金の使い方からゆっくりほどいていきます。
マクロ経済学

臨時ボーナスで人はなぜ散財しないのか:恒常所得仮説とライフサイクル仮説

一度きりの臨時収入では、人は消費をあまり増やしません。生涯を見わたして、なるべく平らに使おうとするからです。この考え方が「恒常所得仮説」と「ライフサイクル仮説」です。なぜ一時的な減税が効きにくいのかも、ここから見えてきます。
マクロ経済学

2期間モデル入門:今のお金と来年のお金、どう分ける?

今年と来年、手元のお金をどれだけ使い、どれだけ残すか。人は貯蓄や借入を使って、消費するタイミングを自由にずらせます。このしくみを2つの時点だけで考えるのが「2期間モデル」です。予算制約線と無差別曲線という2つの道具で、いちばん満足できる使い方を見つけていきます。
マクロ経済学

クラウディングアウト:政府支出が民間投資を押しのけるしくみ

政府がお金を使うと景気は良くなりそうです。ところが利子率が上がり、企業の投資が減ってしまうことがあります。この「押しのけ」が起きるしくみを、身近な例とIS-LM図で一歩ずつたどります。
マクロ経済学

流動性の罠:お金を増やしても効かなくなるとき

利子率がこれ以上下がらない状態を「流動性の罠」と呼びます。この状態では、お金の量を増やす金融政策が効かなくなります。IS-LM図では、水平になったLM曲線を右へずらしても所得が動かない、という形で表れます。なぜ効かないのかを、身近な例から一歩ずつ言葉で追います。
マクロ経済学

AD曲線が右下がりになる理由——IS-LMからの作り方

総需要曲線(AD曲線)は、物価が動くとIS-LMの世界がどう変わるかを追いかけると自然に見えてきます。物価が下がると使えるお金が実質的に増え、経済全体の買う力(所得)が大きくなります。だからAD曲線は右下がりです。一本ずつ言葉でたどります。
マクロ経済学

AS曲線(総供給曲線)に3種類ある理由──「工場の余力」で形が変わる

総供給曲線(AS曲線)には、水平・右上がり・垂直の3つの形があります。なぜ1つに決まらないのでしょうか。答えは「経済にどれだけ生産の余力が残っているか」です。工場の空き具合をイメージしながら、3つの形を一本ずつ言葉で追っていきます。横軸は国民所得Y、縦軸は物価Pです。