〔問題〕
各種利回りに関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。
イ 還元利回りを求める方法のうち、借入金と自己資金に係る還元利回りから求める方法は、不動産の取得に際し、依頼者の資金調達能力や借入金割合に着目する方法である。
ロ 10年物国債の利回りが低下傾向にあるという要因は、一般に、割引率を下げる要因として作用する。
ハ 期待利回りとは、賃貸借等に供する不動産を取得するために要した資本に相当する額に対して期待される純収益のその資本相当額に対する割合をいい、還元利回りを求める方法に準じて求めるものとされているが、必ずしも期待利回りと還元利回りとが一致するわけではない。
ニ 割引率は、DCF法において、ある将来時点の収益を現在時点の価値に割り戻す際に使用される率であり、還元利回りに含まれる変動予測と予測に伴う不確実性に係るものすべてを除くものである。
ホ 債券等の金融資産の利回りをもとに、不動産の個別性を加味することにより割引率を求める方法について、不動産の個別性として加味されるもののうち、非流動性、管理の困難性、資産としての安全性は、割引率を上げる要因として作用する。
⑴ イとロとハ
⑵ イとニとホ
⑶ ロとハとニ
⑷ ロとニとホ
⑸ ハとニとホ