〔問題〕
次のイからホまでの記述のうち、継続中の建物及びその敷地の賃貸借等の契約に基づく実際支払賃料を改定する場合に、総合的に勘案する事項として誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。
イ 土地及び建物価格の推移
ロ 隣接宅地の権利の態様
ハ 建物及びその敷地に対する利回りの推移
ニ 価格時点における新規賃料と限定賃料の乖離の程度
ホ 契約の内容及びそれに関する経緯並びに賃料改定の経緯
(1) イとロ
(2) イとハ
(3) ロとニ
(4) ハとホ
(5) ニとホ
解答
解説
この問題は、各論第2章第2節「建物及びその敷地」から問われている問題です。
「建物及びその敷地の継続賃料を求める場合の勘案事項」について基準には以下のように記載されています。
基準・留意(1)近隣地域若しくは同一需給圏内の類似地域等における宅地の賃料又は同一需給圏内の代替競争不動産の賃料、その改定の程度及びそれらの推移
(2)土地及び建物価格の推移
(3)賃料に占める純賃料の推移
(4)建物及びその敷地に対する利回り
(5)公租公課の推移
(6)直近合意時点及び価格時点における新規賃料と現行賃料の乖離の程度
(7)契約の内容及びそれに関する経緯
(8)契約上の経過期間及び直近合意時点から価格時点までの経過期間
(9)賃料改定の経緯【764】
ロは、限定賃料の勘案事項です。ニは、「限定賃料」としているため、誤りです。
従って、(3)が正解です。