不動産鑑定評価基準とその留意事項

総論第1章:不動産の鑑定評価に関する基本的考察
第1章 不動産の鑑定評価に関する基本的考察  不動産の鑑定評価とはどのようなことであるか、それは何故に必要であるか、われわれの社会においてそれはどのような役割を果たすものであるか、そしてこの役割の具体的な担当者である不動産鑑定士及び不動産鑑...
総論第2章:不動産の種別及び類型
第2章 不動産の種別及び類型 不動産の鑑定評価においては、不動産の地域性並びに有形的利用及び権利関係の態様に応じた分析を行う必要があり、その地域の特性等に基づく不動産の種類ごとに検討することが重要である。【41】 不動産の種類とは、不動産の...
総論第3章:不動産の価格を形成する要因
第3章 不動産の価格を形成する要因 不動産の価格を形成する要因(以下「価格形成要因」という。)とは、不動産の効用及び相対的稀少性並びに不動産に対する有効需要の三者に影響を与える要因をいう。不動産の価格は、多数の要因の相互作用の結果として形成...
総論第4章:不動産の価格に関する諸原則
第4章 不動産の価格に関する諸原則 不動産の価格は、不動産の効用及び相対的稀少性並びに不動産に対する有効需要に影響を与える諸要因の相互作用によって形成されるが、その形成の過程を考察するとき、そこに基本的な法則性を認めることができる。不動産の...
総論第5章:鑑定評価の基本的事項
第5章 鑑定評価の基本的事項 不動産の鑑定評価に当たっては、基本的事項として、対象不動産、価格時点及び価格又は賃料の種類を確定しなければならない。【169】 【170】 第1節 対象不動産の確定 不動産の鑑定評価を行うに当たっては、まず、鑑...
総論第6章:地域分析及び個別分析
第6章 地域分析及び個別分析 対象不動産の地域分析及び個別分析を行うに当たっては、まず、それらの基礎となる一般的要因がどのような具体的な影響力を持っているかを的確に把握しておくことが必要である。【229】 【230】 第1節 地域分析 Ⅰ ...
総論第7章:鑑定評価の方式
第7章 鑑定評価の方式 不動産の鑑定評価の方式には、原価方式、比較方式及び収益方式の三方式がある。【291】 原価方式は不動産の再調達(建築、造成等による新規の調達をいう。)に要する原価に着目して、比較方式は不動産の取引事例又は賃貸借等の事...
総論第8章:鑑定評価の手順
第8章 鑑定評価の手順 鑑定評価を行うためには、合理的かつ現実的な認識と判断に基づいた一定の秩序的な手順を必要とする。この手順は、一般に鑑定評価の基本的事項の確定、依頼者、提出先等及び利害関係等の確認、処理計画の策定、対象不動産の確認、資料...
総論第9章:鑑定評価報告書
第9章 鑑定評価報告書 鑑定評価報告書は、不動産の鑑定評価の成果を記載した文書であり、不動産鑑定士が自己の専門的学識と経験に基づいた判断と意見を表明し、その責任を明らかにすることを目的とするものである。【574】 【575】 第1節 鑑定評...
各論第1章:価格に関する鑑定評価
第1章 価格に関する鑑定評価 第1節 土地 Ⅰ 宅地【626】 1.更地【627】 更地の鑑定評価額は、更地並びに配分法が適用できる場合における建物及びその敷地の取引事例に基づく比準価格並びに土地残余法による収益価格を関連づけて決定するもの...
各論第2章:賃料に関する鑑定評価
第2章 賃料に関する鑑定評価 第1節 宅地 Ⅰ 新規賃料を求める場合【733】 1.新規賃料の価格形成要因【734】 新規賃料固有の価格形成要因の主なものは次のとおりである。【735】 (1)当該地域の賃貸借等の契約慣行【736】 (2)賃...
各論第3章:証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価
第3章 証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価【765】 第1節 証券化対象不動産の鑑定評価の基本的姿勢【766】 Ⅰ 証券化対象不動産の範囲【767】 この章において「証券化対象不動産」とは、次のいずれかに該当する不動産取引の目的である不...